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ベルティングボイスとは? 声の特長

こんにちは。

シンガーソングライターのヒロキです。

 

今回、ベルティングボイスとは何か? について書いていきたいと思いますが、ここで再び、あなたにあなたに“あの”問いかけをしたいと思います。

 

それは、、

 

 

高い声、出したいですよねーーーーー!!!???

 

 

ってことです。

 

 

当たり前だろうがーーーーー!!!!!!!

って0.00000001秒ぐらいで脊髄反射的にそう思った方、ぜひぜひこの記事をお読みください。

 

超絶高音(男声で言えばC5<hiC>)とかは出ないですが、B4(hiB)ぐらいまでなら何とか出せるようになるベルティングボイスという発声法について書いていきたいと思います。

 

ベルティングボイスとは?

今回の記事は「ベルティングボイスって何やねん」ということをテーマにしたいと思います。

ベルティングボイスって何だろう??

先に簡単に答えを書いておきましょう。

ベルティングボイスとは
高音域を、ヘッドボイスを使わずに、ミドルボイスの延長線上で出す発声法。

 

です。

 

そもそもヘッドボイス、ミドルボイスって何やねん? という方は、下記の記事も合わせてご覧下さい。

ミドルボイスって何? という方は下記の記事をご覧下さい。

 

 

A4(hiA)が出せたら、夢がひろがりんぐ

男声において、一つの山場となるのはやはりA4(hiA)ではないでしょうか。

A4(hiA)は、男声アーティストがサビで用いる定番の音域であるにも関わらず、カラオケで発声するには極めて難しい音域です。

 

A4(hiA)を使う曲の例としては主にこんなものがあります(順番は思いついた順につき適当)。

SEKAI NO OWARI 「RPG」「スターライトパレード」
スキマスイッチ 「全力少年」
サカナクション 「夜の踊り子」
L’Arc~en~Ciel 「HONEY」
サザンオールスターズ 「いとしのエリー」「真夏の果実」
スピッツ 「空も飛べるはず」「チェリー」
ゆず 「いつか」「栄光の架け橋」「サヨナラバス」
ポルノグラフィティ 「アポロ」
コブクロ 「蕾」「永遠にともに」
「Love so sweet」
氣志團 「One Night Carnival」
湘南乃風 「純恋歌」
徳永英明 「壊れかけのRadio」「輝きながら…」
Mr.Children 「HANABI」

などなど。

 

この選択肢の広がりっぷりは、やばくないですか?

 

マジで夢がひろがりんぐですよね。

 

歌える曲の幅が一気に広がります。

A4(hiA)が楽になるだけじゃないです。それより低い音、たとえばA♭4(hiA♭)なんかは、もっと楽になりますからね。

サビでA♭4(hiA♭)を連発する曲とかもありますから、そういうのも楽に歌えるようになります。

最高ですね!!

 

A4(hiA)の曲で代表的なのはやはりレミオロメンの「粉雪」のサビの≪ ♪こなーゆきー ≫ですね。

 

《♪こなあああああああああああああゆきいいいいい》

粉雪の最高音であるA4(hiA)さえ、失敗なく、きちんと発声できるようになれば、上の曲など歌える曲のレパートリーははるかに増えます。

 

ヘッドボイスが使えなかったら「粉雪」(A4<hiA>)は歌えないのか

通常、男声においてこのA4(hiA)をスムーズに、喉に負担なく、安定的に歌うには、ヘッドボイスを用いるのが望ましいです。

ミックスボイスとは

しかし、ヘッドボイスを習得することが得意な人と、苦手な人がいます。

 

苦手な方は、ヘッドボイスのコツをつかむのに、かなり時間がかかってしまいます。

 

だからといって、

  • 「じゃあひろきさん、僕はヘッドボイスを習得するまで『粉雪』を歌えないんですか??」
  • 「もうダメですか?? 高音を諦めた方が良いですか??」
  • 「ヘッドボイスを習得するまでは『粉雪』が歌えないという劣等感にさいなまれ続けなければならないのですか??」
  • 《♪こなあああああああああああああゆきいいいいい》がしたい!

と、悲痛なまでの心の叫びが聞こえてきそうですが、実はそんなことはありません。

 

もしヘッドボイスが使えなくても、何とかなります。

 

そもそも、当のレミオロメンもヘッドボイスは使っていません。

これって勇気付けられますよね(笑)

 

当のレミオロメンもヘッドボイスを使っていないわけですから、我々が使わなくても全く問題ないと言えます。

 

では、レミオロメンはA4(hiA)をどうやって発声しているのでしょうか?

 

そう、レミオロメンは、今回の記事の主役である「ベルティングボイス」を使っています。

 

べべべべベルティングボイスだって!?? ベルティングボイスって何??

ミドルやヘッド、ミックスボイスとかは知っているけど、ベルティングボイスは知らん!!

という方も多いのではないでしょうか。

 

ではここで、ベルティングボイスとは何か、について解説していきたいと思います。

 

ベルティングボイスとは何か

ベルティングボイスとは、ミドルボイスの一種です。ミドルボイスを拡張した声が、ベルティングボイスです。

まず、表で説明しましょう。

ベルティングボイスとは何か

ベルティングボイスとは何か? でグーグル検索してみますと、いろいろ書いていますが、もっとも簡単な解釈をしますと、ようはミドルボイスのことです。

 

ただ、ミドルボイスには違いないのですが、通常のミドルボイスでは出せない音域まで、喉を絞めずに、腹筋の力で声を張り上げることで、高音を出す、というものです。

 

その仕組みを説明するために、まずはミドルボイスの音域について説明したいと思います。

 

ミドルボイスの音域は実は狭い

ミドルボイスというのは中音域で、人によってはその音域は異なりますが、男声であれば、だいたいE4(mid2E)〜G4(mid2G)ぐらいかなと思います。

 

で、そのE4(mid2E)〜G4(mid2G)って、実は、

E4(mid2E)
F4(mid2F)
F#4(mid2F#)=G♭4(mid2G♭)
G4(mid2G)

の4音ぐらいしかないんですよ。これって、チェストボイスに比べると、すごく短い音域です。

チェストボイスはF2(LowF)〜D4(mid2D)と1オクターブ半〜2オクターブ弱あるのが普通です。

 

それに比べると、非常に音の数が少ない。

たったこれだけの音を出すためだけに、ミドルボイスというのがあるんですね。

なので、考え方によっては、これをチェストボイスとして解釈する人もいるぐらいです。

ですが、チェストボイスとは出し方がまた違うし、ミドルボイスができてもチェストボイスが下手というパターンもあります。僕もこのタイプでした。なので、やっぱり別の声だというのが僕の結論です。

 

一方で、ヘッドボイスはミドルボイスよりも音域は広いです。

チェストボイスほどではないですが、練習次第で結構広がってきます。

 

ふつう、ミドルボイスができても「粉雪」は歌えない

で、ミドルボイスでそれ以上の音域であるG4(mid2G)を超える音、すなわちG#4(mid2G#)=A♭4(mid2A♭)を出そうとすると、結構苦しかったりします(人によりますが)。

 

そのため、「何でだ?せっかくミックスボイスができるようになったのに、『粉雪』が歌えないじゃないか」と悩まれる方も多いです。

 

そうなんです。

いくらミックスボイスを習得してもチェストボイス〜ミドルボイス間のミックスボイスでは、高音域が出ません。

 

ですので、基本的には、高音域のミックスボイスであるヘッドボイスを習得するのが望ましいです。

ですが、実はプロでもヘッドボイスを活用している人はあまり多くないです。

 

プロの人でも、A4(hiA)をヘッドを使わずに、ベルティングボイスを用いている人は多いです。

先に述べたようにレミオロメンもそうですが、キーが高いと一般的に言われるMr.Childrenの桜井さんも、ヘッドボイスはほとんど用いていません。

高音域の多くを、ベルティングボイスで歌っています。

その理由については後半でお伝えするとして、まずベルティングボイスの仕組みについて書いていきます。

 

ベルティングボイスの仕組み

最初にお話ししましたように、ベルティングボイスは、ミドルボイスの発声方法の延長線上にある技です。

 

そもそもヘッドボイス、ミドルボイスって何やねん? という方は、下記の記事も合わせてご覧下さい。

ミドルボイスって何? という方は下記の記事をご覧下さい。

 

そして上で示した表をもう一度、掲載しておきます。

ベルティングボイスとは何か

ミドルボイスとヘッドボイスは、慣れてきたらスムーズに繋がりますが、慣れてくるまでは別の発声方法と感じる人が多いです。ですので、別の発声方法と考えます。

しかし、ベルティングボイスは、ミドルボイスの発声方法と酷似しているので、同じ出し方と考えます。

 

ミドルボイスとベルティングボイスの出し方の違いは、呼気の量です。

ミドルボイスで高音を出そうとすると、換声点にぶち当たって、男声だとG4(mid2G)〜A4(hiA)あたりで裏声になろうとします。

 

ヘッドボイスの場合は、その裏声の喉でありつつも、表声を出すというテクニックです。

 

一方、ベルティングボイスは、ヘッドボイスまで裏声のアプローチを近づけません。

ミドルボイスのままの喉を維持しつつも、呼気を強めることで、瞬間的に声帯を動かして高音を出すテクニックです。

 

例えば、勢いよく「ハアッ!」と叫んでみてください。

瞬間的に高音が出ますよね。この原理です。

 

ですが、瞬間的に高音を出そうとすると、その瞬間だけでも「喉締め」をしようと喉の筋肉が動きます。

そこを喉締めせずに、喉の拡張を保つことも重要です。

 

つまり、ベルティングボイスには3つのアプローチが必要です。

  1. ミドルボイスを取得する
  2. 強く鋭い息を吐く
  3. 可能なかぎり喉を締めずに発声する

 

 

プロの歌手がヘッドボイスを使っていない理由

プロの歌手でさえもヘッドボイスを使わない理由ですが、単純に技術的に習得していない、覚えようとしていないということかと思います。

 

その理由として挙げられることとして、プロの歌手というのは、

  • 自分の音域の歌を歌えたら良いので、その範囲の声さえ出れば良いと考えておられる
  • 高いキーを出せばよいわけじゃない(売れるわけじゃない)ということを、プロとしてよく自覚されている
  • 歌い方を変えることに抵抗がある、パフォーマンスの低下を気にしている

といったことが挙げられると思います。

例えば、槇原敬之さんは、失礼ながら歯並びがガタガタですが、歯列矯正をされていません。それは、歌声が変わってしまったら困るからだそうです。

歯列矯正の危険
僕も歯列矯正のせいでかなり遠回りをしました。ただし歯列矯正をしても、早期にミックスボイスは出せるようになりますから、ご安心ください。歯列矯正をされる場合は、信頼できるボイストレーナーと二人三脚で取り組む必要があると言えます。

 

自分の歌い方、声をウリにされているプロの歌手は、自らの個性を強みとしています。

安直に「高音が出れば良い!」とは決して考えないのでしょう。

 

例えば「ゲスの極み乙女」の川谷絵音さんですが、今時のJポップとしては珍しく、高音域でファルセットを連発します。

Jポップの傾向では、高音域も地声ベース(ベルティングボイスもしくはヘッドボイス)で歌う、というような風潮があると思います。

そのような中で、美しいファルセットで歌い、そして高い人気を誇っています。

ファルセットにはファルセットの魅力があります。

 

ちなみに、海外はもちろん地声ベースに固執したりはしません。

大人気バンドのcoldplayやmaroon5などは、ファルセット連発で、地声ベースで無理に高音を出そうとはしません。

出せる音域で、自分らしく歌うことを大事にしています。

僕もそれで良いと思います。(と言いながら、ミックスボイスを教えているわけですが笑)

 

ということで、Mr.Childrenの桜井さんも、ヘッドボイスは使わずに、ベルティングボイスで高音を発声しています。

正直、そのせいで、ライブ音源などは結構、喉絞めしていることもあります。

強靭な喉を持っていたり、喉のケアに自信がない限りは、個人的にはオススメはしません。

 

しかし、多少、喉絞めをしていてもベルティングボイスで歌った方が良い時もあるんです。

だから桜井さんも、ベルティングボイスで頑張っているわけです。

つまり、ヘッドボイスを用いずに、ベルティングボイスが望ましい場合もあるということです。

それは一体、どういうことでしょうか?

 

ベルティングボイスにはヘッドボイスにはない特長も

実はヘッドボイスには弱点があるんですよね。結構、致命的な弱点です。

 

それは、パワフルに聴こえにくいということです。

たとえば、レミオロメンは、先にも述べましたが「粉雪」の≪ ♪こなーゆきー ≫をベルティングボイスで歌っています。

もう一度、お聴きください。

どうでしょうか。

ベルティングボイスは、ミドルとヘッドの換声点を、息の力で乗り切ろうとするテクニックですから、無理やり換声点を越えようとするパワーが溢れています。

これが切なさを醸し出しており、曲のパワーとなっています。

 

この《♪こなーゆきー》をヘッドボイスで歌うと、換声点を感じさせることなく、スムーズにミックスされて発声されます。

ですから《♪こなあああああああああああああゆきいいいいい》という感じのパワフルさにはなりません。

スピッツの草野マサムネさんとか、GReeeeNの高音担当の人の声とかで《♪こなーゆきー》を想像してみてください。

きっとレミオロメンの「粉雪」のような力強さは出てこないと思います。

 

ベルティングボイスの場合、換声点であることをむき出しにしながら、それを腹筋と喉の拡張の力で力強く発声します。

声量もぐっと大きくなります。血管がブチ切れそうになりながら歌うイメージですね。

 

もちろん、ベルティングボイスは喉絞めしてしまいそうになるのを腹筋と喉の拡張でこらえながら歌うわけですから、ヘッドボイスに比べると喉に負担が生じます。

ですが、そのギリギリ感が聴く者に切なさを与えるのは確かです。

ベルティングボイスは聴く者の心を打ちやすいと言えるでしょう。

 

ベルティングボイスの気持ち良さ度は高い

ヘッドボイスって、換声点をすり抜けるように歌うので、歌っていても高揚感って低いんですよね。

それに対してベルティングボイスで歌うと、気持ち良さはやっぱり高いですよね。

「粉雪」も然りじゃないですか。

《♪こなあああああああああああああゆきいいいいい》って歌いたいですよね。

 

あとはMr.Childrenの桜井さん。ベルティングボイスを連発する曲が多いです。

この「しるし」なんかも、熱く歌えるのでベルティングボイスにはもってこいですね。

 

ですから、ヘッドボイスが使えないからといって、落ち込むことはありません。

ベルティングボイスでも夢はひろがりんぐです。

 

ベルティングボイスで出せる音域は+2〜3度ぐらいと少しだけ

ただ、ベルティングボイスはヘッドボイスとは違って、あくまでミドルボイスの歌い方で発声します。なので、ヘッドボイスほど音域は広がりません。

ミドルボイスの音域がG4(mid2G)ぐらいまでだったら、せいぜいB4(hiB)が出るかどうかぐらい。

頑張れば男声でもC5(hiC)も出ると思いますけどね。一応、僕はL’Arc〜en〜Cielの「瞳の住人」は歌えました。

しかし、エネルギー効率は非常に悪いですからね(笑)

喉へのダメージもあると思います。

男性でC5(hiC)以上を出したい場合は、ヘッドボイスを使った方が絶対に良いです。

 

ベルティングボイスはあくまでミドルの延長です。

通常のミドルで出せない音でも、息の力で少しだけ出せるようになる程度に考えておきましょう。

とはいえA4(hiA)を出せるか出せないかは、カラオケで大きく影響しますからね。

ヘッドボイスを覚えなくてもベルティングボイスを使えば歌える点は非常にメリットがあると思います。

しかも、パワフルに歌えますからね。